夏休みに日本ではまった消しゴムはんこ。こんなものも彫っておりました。かなり初心者まる出しですが、これでも何度か失敗した末のもので・・・(汗)、私の腕ではこれが限界です(爆)。
上の段、左から、鐘。王冠。そしてフランスでは昔から幸運のお守りとされている13。 下の段左の怖い(私のはんこほどではないけど(笑))顔はお月様です。真ん中がフェーヴの歴史で一番古くから使われているモチーフ、お人形。そして右がサボです。 フェーヴの素材ですが、13のフェーヴだけはポースレン製ですが、他のフェーヴは全てプラスティックでできています。 プラスティック・フェーヴは、今ではほとんど製造されていないので、日本ではあまり馴染みがないのではないでしょうか? 19世紀、オモチャや人形の製造はドイツが世界で最も盛んで、ドイツ製のオモチャはフランスにもたくさん入ってきていました。 1874年、フランスのあるお菓子屋さん(名前は残っていないそうです)が初めてお菓子の中にドイツ製のポースレンでできたお人形を入れて販売したのが、フェーヴの始まりだと言われています。(それまでは本物のソラマメ(Feveフェーヴ)が使われていました。) 1877年からドイツのGottschalkといオモチャ会社がお人形のフェーヴの製造を始めます。フェーヴのモチーフが増えていくのは1888年以降で、それまではお人形が唯一のモチーフだったそうです。 1900年から1914年はフェーヴの黄金時代です。ドイツそしてフランスにおいてさまざまな形のフェーヴが製造されます。1914年以前のフェーヴは、それ以降のものに比べて非常に繊細な仕事のものが多く、アンティークフェーヴのコレクターたちが最も探しているのがこの時代のものです。 1914年。第一次世界大戦が始まり、ドイツとフランスの貿易は断たれます。 フェーヴ製造、主流の後を継いだのが、フランスでのポースレン産業の首都リモージュです。フェーヴの種類もさらに増えます。 そして、1950年代。高度経済成長期とともに、安価で大量生産できるプラスティックという素材がもてはやされる時代に。フェーヴにもプラスティックのブームがやってきます。初期のものにはガレットに入れて焼くと変形してしまうという問題もあったようですが、柔らかいプラスティックという素材を使うことによって、複雑で繊細な形のフェーヴが作ることができました。300種類以上のモデルが作られたそうです。 でも、そのブームも、60年代には終わりを告げます。 今でも蚤の市などで見つかるプラスティックのフェーヴは、その当時作られたものがほとんどです。たまに隅っこがちょっと溶けていたりするのがご愛嬌です。 フェーヴの歴史 参考文献
by lecahierbleu
| 2007-09-22 23:26
| フェーヴいろいろ Feves
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